気分が落ち込んでるときに、元気が出る本はないかな
前向きになれるような小説が読んでみたい
仕事や恋愛、家庭のことなど、私たちには日々悩みがいっぱい。
生きていれば傷つくこともあるので、気分が落ち込む日もありますよね。
読書なら、気軽にリラックスしながら癒されるのもおすすめ。
今回は、小説6作とエッセイ6作をご紹介します。
自宅やカフェで、リラックスしながら読んでみて下さいね!
元気が出る本のおすすめの選び方は?
元気が出る本を読みたいと思ったときに、ジャンルから選んでみるのもおすすめです。
- 悩みを忘れて物語に没頭したいのなら小説
- 元気や勇気がもらえるような言葉が欲しいならエッセイ
- 明確な悩みがあって、解決したいならビジネス書や自己啓発本
などなど、自分が落ち込んでいる原因を考えて本選びをしてみるのもおすすめですよ。
元気が出るおすすめの小説
元気が出るおすすめの小説を4選ご紹介します。
『運転者』喜多川泰
保険営業マンとして働く修一は、多忙な仕事と不登校の娘の問題など抱えながら、毎日不機嫌に過ごしていました。
そんなある日、不思議なタクシーと出会い自分の人生を見つめ直していく物語です。
ヒューマンドラマであり、ファンタジー要素もある作品です。
小説でありながら、自己啓発本としても楽しめるような物語です。
『マカン・マラン』シリーズ 古内一絵
商店街を入った路地裏に夜中ひっそりと営業しているカフェの名前は、マカン・マラン。
カフェの店主はドラァグクイーンのシャールさん。
マカン・マランには様々な悩みを持った人が訪れ、シャールさんの手料理と言葉に背中を押され、元気をもらっていくのでした。
各章で4話の短編が描かれますが、どの話も癒されます。
マカン・マランはシリーズもので以下の順番で読むのがおすすめです。
- 『女王さまの夜食カフェ マカン・マランふたたび』
- 『きまぐれな夜食カフェ マカン・マランみたび』
- 『さよならの夜食カフェ マカン・マランおしまい』
以下の作品はシャールさんが登場する作品で、マカン・マロンの原点となる作品です。
『中島ハルコの恋愛相談室』『最高のオバハン』林真理子
フードライターとして働いている菊池いづみは、仕事先で中島ハルコという女性に出会います。
初対面の時から厚かましくて図々しい自信たっぷりの謎のオバハンは、とあるIT関連の女社長で超お金持ちでした。
各章で、様々な問題を抱えた人々がハルコさんに恋愛相談や人生相談をしに訪れ、その度にバッサリと斬るハルコさんの答えが痛快で最高です。
単行本では『中島ハルコの恋愛相談室』のタイトルでしたが、文庫化で『最高のオバハン』にタイトル改訂されています。
ドラマ化もされて話題になった作品です。
『誰かが見ている』宮西真冬
- ブログで賞賛されたくて、虚偽の「幸せな育児生活」を投稿することがやめられない千夏子。
- キャリアウーマンだけど、年下の夫との夫婦生活に悩む結子。
- 職場のストレスで過食に走り、恋人と結婚することに固執する保育士の春花。
- 高級タワマンに住み、優しい夫とかわいい娘に恵まれ完璧に見える柚季。
4人の女性は、周りから見れば仕事や結婚生活で幸せに過ごしているように見えますが、実は誰にも言えない悩みや秘密を抱えています。
各章で、4人それぞれの心情が描かれ、「隣の芝は青く見える」ということがわかります。
宮西真冬さんは、この作品で初めて知った作家さんですが、繊細な心理描写が素敵で感動する作品でした。
元気が出るおすすめのエッセイ・ノンフィクション
小説以外の、エッセイやノンフィクションをご紹介します。
小説は読み慣れていない方でも、エッセイやノンフィクション作品なら読みやすくおすすめですよ。
『もものかんづめ』さくらももこ
『ちびまる子ちゃん』の漫画家として有名なさくらももこさんが、1991年に初めて出した初のエッセイ本です。
さくらももこさんが子供時代から大人になるまで経験してきた出来事が、面白おかしく綴られています。
読んでいるだけで、ほっこりしてしまうエッセイです。
『風と共にゆとりぬ』朝井リョウ
『桐島、部活辞めるってよ』『正欲』などの著書で有名な朝井リョウさんのエッセイ本です。
自身の痔の体験記や結婚式の余興のエピソードなど、淡々とした文章ながらクスクス笑えてしまい、このエッセイを読むまで、朝井リョウさんがこんなに面白い方だとは知りませんでした。
美しく高貴な表紙に騙されてはいけません。爆笑必死です。笑
『野心のすすめ』林真理子
近年では、向上心や出世欲などの野心を持つ若者が少ないのでは?との違和感を綴った林真理子さんのエッセイです。
『中島ハルコの恋愛相談室』でもご紹介した通り小説の著書も多いですが、林真理子さんはエッセイの数もかなり多い作家さんです。
中でも、本作は林真理子さんが幼少期からのいじめや挫折を何度も何度も乗り越えて、野心を抱き、今の人生を手に入れた生き様が描かれていて、とにかくかっこいいなと感じます。
『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』西原理恵子
漫画家の西原理恵子さんは『スナックさいばら』シリーズなど、自らの体験を元にしたストーリーが特徴的です。
壮絶な体験ながら面白おかしく、明るく読める作品が多いのが魅力です。
本作は、漫画ではなくエッセイですが、女性には特に胸に刺さる素敵な言葉が溢れています。
女性が一人でも生きていける強さを身につけることの重要さを教えてくれますよ。
『強く生きていくためにあなたに伝えたいこと』野々村由紀子
芸人の2丁拳銃・修士の妻で放送作家として活躍する野々村由紀子さん。
メディア出演も多く、ズバッとした物言いが魅力の方です。
本作は、野々村さんが娘さんたちに伝えておきたいことを書き綴っていたものをまとめた物だそう。
生きていくうえで、当たり前のことのようでも大切なことってたくさんあります。
女性として、妻として、母としての野々村さんの力強い言葉に心打たれます。
『週末、死にたくなるあなたへ』蝶々
仕事も家もスマホもパソコンもある。
日々、食べ物に困っているわけでもないし、生活に必要なものは持っているはずなのに。
なぜだか死にたくなってしまうような夜がある。
意味もなく、なんとなく落ち込んでしまうあなたも、おかしくないよ。と、励ましてくれる作品です。
銀座ホステス時代の恋愛模様を赤裸々に綴った『銀座小悪魔日記』を読んでから大好きな蝶々さん。
世界中を旅することが好きな蝶々さんの言葉は説得力があって、ポジティブな気分になれます。
『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』キャスリーン・フリン
米国人の著者は37歳でフランスのル・コルドン・ブルーを卒業した遅咲きの料理人です。
スーパーマーケットで買い物客の女性が缶詰やレトルト食品ばかり買い漁る様子を目撃し、料理に苦手意識を持つ女性向けの料理教室を開催するドキュメンタリーです。
料理教室に参加する女性10人は年齢も職業も様々ですが、精神的な悩みのせいで不健康な食生活を送っている共通点がありました。
料理する技術を学びながら、人生にも変化が現れ始める女性一人一人のエピソードが綴られているので、楽しく読めました。
小説やエッセイの中の言葉で、元気をもらえたり前向きになれることもある
今回は、気分が落ち込んでいるときに前向きになれるおすすめの小説やエッセイをご紹介しました。
パラパラとめくったページの中のたった1行に、心が救われることってあります。
筆者も何度も本に救われた経験があり、今回ご紹介した本は私の人生のバイブルにしている作品ばかりです。
気になった作品があれば、ぜひ読んでみて下さいね。