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松本清張は、いくつもの名作を世に残した昭和を代表する偉大な作家です。
映像化されている作品も数多くあり、2024年現在でもドラマや映画で目にすることが多いはず。
ジャンルはおもにミステリーでありながら、作品のテーマの背景にはいつも戦後GHQの占領下にあった昭和の闇が描かれています。
日本社会の闇に深く興味を持ち、実際に起きた数々の事件の陰謀説や犯罪を問い続け挑み続けた唯一無二の作家なのです。
そのため、小説だけでなく実際に起きた未解決事件について書かれたノンフィクションの書籍も多く出版しています。
松本清張の書籍って興味あるけど、読むのが難しそう
そんな人におすすめなのが、オーディブルで聴く読書です!
実は、オーディブルには松本清張のノンフィクション作品が3冊配信されています!
読むのが難しそうと諦めていた人も、ぜひオーディブルで聞いてみてはいかがでしょうか?
今回は、オーディブルで聴ける作品に収録されている未解決事件の内容にも簡単に触れながら、ご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみて下さいね!
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松本清張とはどんな作家さん?
松本清張は、1909年、福岡県小倉市(現・北九州市小倉北区)生まれ。
朝日新聞西部本社に入社したのち、41歳で小説の懸賞に応募し作家デビューしました。
ミステリー要素の強い推理小説なのはもちろん、動機や背景に社会問題の闇が隠れています。
1992年に亡くなりましたが、1998年には北九州市小倉の地に松本清張記念館が開館し、2024年現在でも多くの人々に愛され続けています。
特に、以下のような代表作があります。
- 『砂の器』
- 『黒革の手帖』
- 『点と線』
- 『ゼロの焦点』
- 『けものみち』
- 『砂の器』
ドラマや映画で映像化している作品が多いため、タイトルを知っている人も多いのではないでしょうか?
松本清張はノンフィクションも豊富
松本清張は、名作と言われる小説をいくつも書いていますが、以下のようなノンフィクション作品も執筆しています。
- 『日本の黒い霧』(上・下)
- 『昭和史発掘』(全9巻)
- 『現代官僚論』(松本清張全集31巻)
実際に起きた未解決事件に疑問を抱き、独自の視点で書かれた内容が魅力的です。
オーディブルで聴ける松本清張の作品は?
オーディブルで聴ける松本清張の作品は、以下の通りです。
- 『日本の黒い霧』(上・下)
- 『小説帝銀事件』
数だけで見ると少ないですが、内容の濃さと読み応えはとにかく抜群です!
『日本の黒い霧』に関しては、上下巻それぞれに5、6つの未解決事件について綴られています。
私自身、松本清張の小説が大好きで何冊も読破していますが、実はノンフィクションは用語も少し難しくて未読の状態でした。
今回、オーディブルで聴いてみると、ノンフィクションの番組を見てるような感じで自然と頭に入ってくるのが魅力でした。
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日本の黒い霧(上)
1960年に「文藝春秋」で連載されたノンフィクションがまとめられた作品です。
GHQの占領下にあった戦後の日本では、政治や世界が絡む不可解な事件がいくつも起こりました。
2024年の現在でも未解決事件と囁かれている事件が数多くあります。
松本清張が独自の視点で真っ向から挑んでいた気迫が伝わる作品です。
ボリュームがあるため上下巻で分かれています。
まずは、上巻に収録されている以下の内容をご紹介していきます!
- 下山国鉄総裁謀殺論
- 「もく星」号遭難事件
- 二大擬獄事件
- 白鳥事件
- ラストヴォロフ事件
- 革命を売る男・伊藤律
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下山国鉄総裁謀殺論
日本がGHQの占領下にあった1949年。
初代国鉄総裁の下山定則氏が謎の死を遂げた、いわゆる「下山事件」が起きました。
7月5日の早朝、初代国鉄総裁の下山定則氏がは運転手の迎えで公用車に乗り自宅を出発しました。
途中、下山氏は運転手に三越に寄って欲しいと告げ、三越で降りたのち消息を断ちます。
翌日7月6日の午前0時頃、常磐線北千住駅〜綾瀬駅間で、下山氏は礫死体として発見されたのです。
警視庁が捜査を下山氏の自殺として打ち切りにし、不可解な未解決事件になっています。
「もく星」号遭難事件
1952年4月9日、「もく星号」という愛称で親しまれていたマーチン2-0-2型機が伊豆大島に墜落した事故です。
事故機を運行していたのは日本航空でしたが、1952年もGHQの占領下にあった日本は、日本人が操縦することを許されてはいませんでした。
そのため、機長と副操縦士はアメリカのノースウエスト・オリエント航空のアメリカ人でした。
ジョンソン基地(現・入間基地)からの指示を受けて操作したところ、三原山に墜落してしまいました。
当時はボイスレコーダーなどの搭載もないことと、GHQの占領下であったことから何らかの陰謀があったのではと言われています。
二大擬獄事件
連合軍総司令部民政局(GS)の次長だったチャールス・ケーディスと恋愛関係を噂されていた鳥尾夫人は、夫の会社の資金繰りが上手く行っていないことをケージスに相談します。
すると、ケージスは「日本には復金(復興金融金庫の略)」があるのだから、そこから借りればいい」と答えますが、夫人は「実際は復金はなかなか貸してはくれない」のだと嘆くと、ケーディスは納得できず復金の調査を始めます。
すると調査の結果、復金のほとんどが昭和電工に流れていると判明し、これはのちに「昭和電工事件」と呼ばれます。
一方、ケーディスと鳥尾夫人の関係を利用し、ケーディスの失脚を目論む者たちも現れるのでした。
白鳥事件
「白鳥事件」は1952年、1月21日に北海道札幌市で起きた警察官射殺事件です。
1月21日の早朝、札幌市警察本部の白鳥警部が自転車に乗った男が拳銃を発砲し、白鳥警部は絶命してしまいました。
事故当時、白鳥警部は共産党のビラ配りやデモを多通検挙しており、党関係者から敵対視されていました。
そのため、犯人は共産党関係者が疑われていましたが、さまざまな疑念が広がっていくのです。
ラストヴォロフ事件
昭和29年1月27日。
駐日ソ連元代表部のザベリオフ部員が東京警視庁に出頭し、同部員であるラストヴォロフ二等書記官が失踪したので探して欲しいと申し入れました。
駐日ソビエト連邦によるスパイ事件のことです。
革命を売る男・伊藤律
伊藤律は、1913年岐阜県生まれの日本の政治運動家です。
共産党員でしたが、共産党の内部分裂に巻き込まれ、混乱の中で中国に渡りました。
かつて逮捕された供述によりスパイとみなされ、中国当局によって投獄され共産党からは除名されました。
死亡説が囁かれていましたが、生き延びていたことで人々を驚かせました。
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日本の黒い霧(下)
『日本の黒い霧』下巻でも、以下の謎の多い未解決事件が収録されています。
- 征服者とダイヤモンド
- 帝銀事件の謎
- 鹿地亘事件
- 推理・松川事件
- 追放とレッド・パージ
- 謀略朝鮮戦争
- なぜ『日本の黒い霧』を書いたか
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征服者とダイヤモンド
残暑の厳しい昭和20年9月30日、大蔵次官山際正道氏にGHQのESSキャップ・クレーマー大佐から「日本銀行へ監査へ行く」と電話がかかってきます。
監察だというのに、日本銀行の周りに兵士を乗せ、取り巻いたのです。
実は、クレーマー大佐の狙いは地下室の大金庫でした。
帝銀事件の謎
昭和23年に帝国銀行椎名町支店に謎の人物が「近くで集団下痢が発生したので予防薬を飲んで欲しい」と、銀行員たち12人に液体を飲ませました。
その液体には青酸カリが混入されており、液体を飲んだ12人は死亡し、犯人によって現金が強奪されたという事件です。
画家の平沢貞道が逮捕され死刑が確定しますが、執行はされないまま獄中死しています。
松本清張は、帝銀事件を扱いフィクションも取り入れた『小説帝銀事件』という小説も書いています。
『小説帝銀事件』もオーディブルで配信中なので、後ほどご紹介します!
鹿地亘事件
昭和26年、小説家の鹿地亘氏が、藤沢市の自宅付近を散歩中にアメリカ軍の諜報機関(キャノン)に拉致・監禁されました。
見張り役として雇われていた日本人青年が鹿地亘に同情し、1年後に解放されました。
鹿地亘は国会の尋問で、監禁中に日本の文化人の立場で、アメリカ軍のスパイになるように言われたと供述しました。
推理・松川事件
1949年8月17日、福島県の東北本線松川駅付近で起きた列車往来妨害事件が「松川事件」と呼ばれています。
何者かによって線路のレールが外され、列車が脱線し乗務員3人が死亡しました。
労働組合の幹部などが逮捕されましたが、14年後に全員の無罪が決定しました。
「下山事件」「三鷹事件」とともに国鉄三大ミステリーと言われています。
追放とレッド・パージ
1945年、8月29日にアメリカ政府はマッカーサーに対して「降伏後における合衆国の初期対日政策」という文書を伝達し、GHQは占領政策を実行することになりました。
共産党員とその支持者を解雇する動きが高まり、未曾有の追放が荒れ狂っていた時代だと分かります。
謀略朝鮮戦争
1950年、北朝鮮が武力による国家の統一を目的に韓国に攻め入ったことから「朝鮮戦争」が始まりました。
朝鮮戦争は、日本の経済と政治に大きな影響を与えました。
これまで登場した未解決事件のような内容ではありませんが、戦後のGHQ占領下の出来事をテーマにしているゆえに触れなければいけないと綴られていました。
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なぜ『日本の黒い霧』を書いたか
松本清張が『日本の黒い霧』を書いた経緯が語られています。
さまざまな未解決事件はGHQが背景にあることに深い興味を持った松本清張が、とことん追求したことが伝わってきます。
小説帝銀事件』
『小説帝銀事件』とは、『日本の黒い霧』(上)にも収録されている、実際に起きた帝銀事件から着想を得た小説です。
フィクションの小説として発表はされていますが、ほぼノンフィクションとして読めてしまう印象です。
1948年1月26日、帝国銀行(現・三井住友銀行)椎名町支店で閉店直後の午後3時過ぎのこと。
東京都防疫班の腕章を付けた中年の男がやってきて、「近くで集団下痢が発生したので予防薬を飲んで欲しい」と嘘をつき、銀行員たち12人に液体を飲ませました。
その液体には青酸化合物が混入されており、液体を飲んだ12人は死亡し現金や小切手を奪われた銀行強盗殺人事件です。
容疑者として画家の平沢貞道氏が逮捕され、真相は曖昧のまま獄中死しています。
平沢氏の逮捕に疑問を抱いた松本清張は、帝銀事件を徹底的に調べ上げ本作が誕生したのだと思います。
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オーディブルで聴ける松本清張の小説はある?
2024年4月現在、『小説帝銀事件』が聴けますが、他の小説の配信はないようです。
松本清張は名作の小説がたくさんあるので、今後配信が増えたら嬉しいなと思います!
オーディブルで松本清張作品を聴くのは、どんな人におすすめ?
オーディブルで松本清張作品を聴くのは、以下のような人におすすめです。
未解決事件などノンフィクションが好きな人
昭和を時代背景にしたストーリーが好きな人
社会派ミステリ小説、社会派小説が好きな人
松本清張のノンフィクションはオーディブルで聴くのがおすすめ!
今回は、オーディブルで聴ける松本清張の作品をご紹介しました。
松本清張には名作の小説がたくさんありますが、ノンフィクションものも素晴らしく読み応えがあります。
戦後の日本を背景にしている少し暗いテーマではありますが、とても考えさせられます。
少し難しそうだと感じていた人も、オーディブルなら気軽に聴けます。
ぜひ、試してみて下さいね!
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