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『十角館の殺人』は、綾辻行人さんによるミステリー小説です。
孤島、謎の館、ミステリ研究会、連続殺人・・
ミステリー要素が盛りだくさんの作品で、正真正銘の超本格ミステリーとして楽しめる作品です。
また、小説ならではのトリックにより、実写化は不可能と言われ続けていましたが、ドラマ化が実現し2024年3月22日からhuluで独占配信しています。
2024年〜2025年の年末年始では地上波での放送もされ、Tverや日テレTADAで見逃し配信もされており、話題になっています。
そこで、今回は『十角館の殺人』のあらすじや魅力をネタバレなしでご紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さいね!
『十角館の殺人』作品情報
タイトル | 十角館の殺人 |
作者 | 綾辻行人 |
刊行日 | 1987年9月 |
出版社 | 講談社 |
ページ数 | 453ページ |
『十角館の殺人』は、1987年の発売から30年以上も経っていますが、全く色褪せずに楽しめる作品です。
『十角館の殺人』のあらすじ
「十角館」と呼ばれる十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研究会の7人が訪れます。
館を建てた建築家・中村青司は半年前に炎上した青屋敷と呼ばれる建物で焼死したと話題になっていました。
やがて、十角館の中では学生たちが次々と襲われ、連続殺人が起こり始めます。
この事件には驚愕の結末が待ち受けていたのです!
海外ミステリ作家の名前で呼び合うメンバーたち
ミステリ研究会には海外ミステリ作家の名前で呼び合う慣習があり、エラリィ、ポウ、カー、ルルウ、ヴァン、アガサ、オルツィとそれぞれにニックネームが付いています。
ミステリ研究会というだけあって、なかなかマニアックな慣習ですよね。
生粋のミステリファンならワクワクしてしまうのではないでしょうか。
作中でもニックネームで呼び合うので最初は少し混乱するかもしれませんが面白いですよ。
島と本土
この作品の面白いところは、学生たちが訪れている「島」のパートと、元ミステリ研究会の江南孝明による視点で主に描かれる「本土」のパートが交互に進む形になっているところです。
ある日、江南の自宅の郵便受けに、「中村青司」という身に覚えのない差出人から
お前たちが殺した千織は、私の娘だった。
と書かれた手紙が入っていました。
江南孝明は手紙に書かれた千織という名前が、1年以上前にミステリ研究会の新年会でアルコール中毒で死亡した中村千織のことなのでは?と思い、独自に手紙の送り主のことについて調べ始めます。
江南がミステリ研究会のメンバーに連絡を取ると、孤島に合宿に行っていること、さらに合宿先の館は中村青司が建築した館なのだと知った江南は、もう胸騒ぎを覚えます。
中村青司について調べていくなか、偶然知り合った島田潔という男も今回の件に興味を持ち、江南は島田と共に真相を探っていくことになります。
そんななか、「島」の十角館では学生たちは恐怖の事件に巻き込まれることになるのです。
「そして誰もいなくなった」へのオマージュ
本作は、アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」へのオマージュとなっています。
タイトルだけでも聞いたことがある人がほとんどだと思います。
ある孤島の館に集められた数人の男女が次々と殺され、消えていくというストーリーです。
「そして誰もいなくなった」を読んでから本作を読むと、より一層楽しめますよ♪
『十角館の殺人』は館シリーズの1作目
「十角館の殺人」は綾辻行人さんの大人気シリーズ「館シリーズ」の第1作目です。
「館シリーズ」とは、本作で登場する建築家・中村青司が各地に建てた風変わりな「館」が舞台のシリーズのことで、どの館でもなぜか次々と惨劇が起きてしまうのです。
『十角館の殺人』においても「衝撃の1行」が話題となりましたが、他の作品でも衝撃的な結末や大掛かりなトリックを楽しめます。
館シリーズのタイトルを、順番にご紹介しておきます。
- 『十角館の殺人』
- 『水車館の殺人』
- 『迷路館の殺人』
- 『人形館の殺人』
- 『時計館の殺人』
- 『黒猫館の殺人』
- 『暗黒館の殺人』
- 『びっくり館の殺人』
- 『奇面館の殺人』
どの館も個性的で不思議な名前なのが面白いですよね。
絢辻さんは館シリーズは10作で完結と公言されており、現在は9作まで刊行されています。
私は館シリーズ全作品読破していますが、どの作品も個性的でダイナミックなトリックが多く楽しめます!
実写化不可能と言われていたが、2024年ついにドラマ化!
ネタバレになってしまうので絶対に言えませんが、『十角館の殺人』には最大のトリックが隠されているため、実写化は不可能と言われてました。
ところが、2024年ついに実写化され、3月22日からhuluで独占配信が始まりました!
原作を読んでから実写ドラマを見ると、より楽しめること間違いなしです!
「十角館の殺人」はこんな人にオススメ♪
ミステリー小説を初めて読む人
クローズドサークルものが好きな人
アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」が好きな人
『十角館の殺人』は本格ミステリー
本作は、ミステリーの要素が盛りだくさんで、ワクワクが止まらない作品です。
初めて読んだ時は、衝撃の結末にしばし呆然とした記憶があります。
ネタバレ厳禁の作品なので、ぜひ原作から楽しんで欲しいなと思います。