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毎年、多くのビジネスパーソンが注目する「読者が選ぶビジネス書グランプリ」。
ビジネスに役立つ「今読むべき本」を選出・表彰することを目的にしているアワードです。
2016年からスタートし10回目の開催となった今年は、「10年を彩るビジネス書」という特別な賞も選定されました。
生成AIの実用化の拡大や組織改革など、ビジネスモデルの変化は急速に進んでいます。
情報が溢れている時代だからこそ、良質なビジネス書で本当に役立つ情報を見極めてみてはいかがでしょうか。
近年「リスキリング」が注目されているように、学び直しやスキルアップをしたい方にもビジネス書を読むことは非常におすすめです。
この記事では、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2025」の受賞作品を紹介するとともに、ビジネス書を読むのにおすすめの電子書籍サービスもご紹介します。
ぜひ参考にしてみて下さい!
「読者が選ぶビジネス書グランプリ2025」の概要

「読者が選ぶビジネス書グランプリ」は、ビジネス書を中心とした要約を提供する要約サービスflierと、グロービス経営大学院が主催をしています。
2016年から始まり、2025年で10回目を迎えました。
各出版社からのノミネート作品に、flier、グロービス経営大学院、協力各社が選書した書籍が加わり、さらに読者の投票でランキングが決定します。
「読書が選ぶビジネス書グランプリ2025」では、例年通りの部門賞に加え、10回目の開催を記念した特別賞「10年を彩るビジネス書」も選定されました。
- イノベーション部門
- マネジメント部門
- 政治・経済部門
- 自己啓発部門
- リベラルアーツ部門
- ビジネス実務部門
- 特別賞「グロービス経営大学院賞」
- 特別賞「10年を彩るビジネス書」
部門賞は2023年12月から2024年11月の間に日本国内で刊行された書籍、特別賞「10年を彩るビジネス書」は、2023年11月30日までに国内で刊行された書籍が対象です。
「読者が選ぶビジネス書グランプリ2025」受賞結果

『読書が選ぶビジネス書グランプリ2025』の総合グランプリは、橋本拓也さんの『部下をもったらいちばん最初に読む本』が受賞しました。
各部門賞の大賞は以下の通りです。
部門名 | タイトル | 著者 |
総合グランプリ | 『部下をもったらいちばん最初に読む本』 | 橋本拓也 |
イノベーション部門賞 | 『イシューからはじめよ[改訂版]』 | 安宅和人 |
マネジメント部門賞 | 『部下をもったらいちばん最初に読む本』 | 橋本拓也 |
経済マネー部門賞 | 『となりの億万長者が17時になったらやっていること』 | 嶋村吉洋 |
自己啓発部門賞 | 『あっという間に人は死ぬから 』 | 佐藤舞(サトマイ) |
リベラルアーツ部門賞 | 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 | 三宅香帆 |
ビジネス実務部門賞 | 『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』 | 今井孝 |
特別賞 10年を彩るビジネス書 | 『学びを結果に変えるアウトプット大全』 | 樺沢紫苑 |
特別賞 グロービズ経営大学院賞 | 『チームレジリエンス』 | 池田めぐみ、安斎勇樹 |
各部門ごとのランキングをすぐに見たい方は、クリックで飛べます。
「読者が選ぶビジネス書グランプリ2025」総合ランキング
読者が選ぶビジネス書グランプリ2024の総合ランキングは以下の通りです。
順位 | タイトル | 著者 |
グランプリ | 『部下をもったらいちばん最初に読む本』 | 橋本拓也 |
第2位 | 『となりの億万長者が17時になったらやっていること』 | 嶋村吉洋 |
第3位 | 『改訂版 本当の自由を手に入れるお金の大学』 | 両@リベ大学長 |
第4位 | 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 | 三宅香帆 |
第5位 | 『自分とか、ないから。』 | しんめいP(著),鎌田東二(監修) |
第6位 | 『あっという間に人は死ぬから』 | 佐藤舞(サトマイ) |
第7位 | 『移動する人はうまくいく』 | 長倉顕太 |
第8位 | 『イシューからはじめよ[改訂版]』 | 安宅和人 |
第9位 | 『19歳までに手に入れる 7つの武器』 | 樺沢紫苑 |
第10位 | 『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』 | 今井孝 |
ビジネス書グランプリ2025総合グランプリ10作の内容ご紹介
ビジネス書グランプリ2025にランクインした10冊の内容を1冊ずつご紹介します。
グランプリ『部下をもったらいちばん最初に読む本』橋本拓也
タイトル | 『部下をもったらいちばん最初に読む本』 |
著者 | 橋本拓也 |
出版社 | アチーブメント出版 |
発売日 | 2024年9月12日 |
ページ数 | 264ページ |
2025年の総合グランプリを受賞したのは『部下をもったらいちばん最初に読む本』です。
著者の橋本拓也さんはアチーブメント株式会社の取締役営業本部長で、経営者や管理職、ビジネスパーソンに人気のセミナー「頂点への道」でメイン講師を担当しています。
新規事業の立ち上げの失敗や、メンバーマネジメントの経験から試行錯誤を繰り返したのち、「選択理論心理学」を土台にしたリードマネジメントに辿り着いたそうです。
リードマネジメントの目的は、メンバーの成長や目標を通して組織パフォーマンスを最大化することで、リーダーは人間が生まれながらにして持っている以下の5つの欲求を知っておくことが必要だと提言しています。
- 生存の欲求
- 愛、所属の欲求
- 力の欲求
- 自由の欲求
- 楽しみの欲求
つまり、部下を指示や命令でコントロールするのではなく、一人ひとりの強みや目標を理解して、導くことを重視するマネジメント手法です。
経営者や管理職の方はもちろん、初めて部下を持つ方に非常におすすめの1冊です。
第2位『となりの億万長者が17時になったらやっていること』嶋村吉洋
タイトル | 『となりの億万長者が17時になったらやっていること』 |
著者 | 嶋村吉洋 |
出版社 | PHP研究所 |
発売日 | 2024年4月5日 |
ページ数 | 248ページ |
本書では「幸せな億万長者」とそうでない人の決定的な人の違いは、17時以降の時間の使い方にあることに着目しています。
著者の嶋村吉洋さんは10代で起業し、実業家や投資家、映画プロデューサーなど幅広い分野で活躍している、まさに「幸せな億万長者」のひとり。
億万長者が重要視しているコミュニティや良質なインプットなど、億万長者の行動習慣を知りたい方に必見の一冊です。
将来への不安を抱えて、転職やスキルアップを視野に入れている会社員や、独立起業を目指している方にもおすすめです。
第3位『改訂版 本当の自由を手に入れるお金の大学』両@リベ大学長
タイトル | 『改訂版 本当の自由を手に入れるお金の大学』 |
著者 | 両@リベ大学長 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2024年11月20日 |
ページ数 | 324ページ |
本書は、140万部以上売れている前作『本当の自由を手に入れるお金の大学』のデータを最新化し、新規コンテンツが52ページ大増量された改訂版です。
著者の両@リベ大学長は、高校在学中に起業したIT経営者、投資家でもあり「日本一自由な会社」の社長です。
「リバラルアーツ大学」の学長として、経済的自由と自己成長を目指すために重要なお金の教育を発信しています。
2025年3月現在、YouTubeチャンネル「リベラルアーツ大学」で本書の解説を交えながら、お金の授業を毎朝生配信しています。
学長のお金の授業は初心者にも分かりやすく丁寧で、元気いっぱいの関西弁が魅力です。
筆者もよく聞いています♡
一生お金に困らない自由な生活を手に入れるために、「貯める・増やす・稼ぐ・守る・使う」の5つの力を学びたい方は必読です!
第4位『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆
タイトル | 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 |
著者 | 三宅香帆 |
出版社 | 集英社 |
発売日 | 2024年4月17日 |
ページ数 | 288ページ |
社会人になり働き始めると時間に追われて、読書をはじめとする趣味を楽しむ時間が減ってしまうことの疑問に焦点を当てている書籍です。
労働と読書の歴史や関係性を明治時代にまで遡る構成で、これまでにない視点だなと感じました。
新書大賞2025では、新書大賞史上、最年少で初の平成生まれの受賞者として話題になりました。
参考文献として数々の書籍を紹介していますが、著者の読書好きが大いに伝わるのが魅力です。
第5位『自分とか、ないから。』しんめいP(著)、鎌田東二(監修)
タイトル | 『自分とか、ないから。』 |
著者 | しんめいP |
監修 | 鎌田東二 |
出版社 | サンクチュアリ出版 |
発売日 | 2023年9月25日 |
ページ数 | 352ページ |
東大卒、DeNAに入社するも退職、地方移住、芸人としてR-1グランプリに出場するも1回戦で敗退し引退、離婚も経験。
虚無感にさいなまれていたという著者・しんめいPさんが、実家に戻り引きこもって布団にいたときに東洋哲学に出会い、復活した話です。
noteで公開された『東洋哲学本50冊よんだら「本当の自分」とかどうでもよくなった話』の記事をベースに書籍化されました。
有名な東洋哲学者7人(ブッタ、龍樹、老子、荘子、達麿、親鸞、空海)の思想がポップな語り口で語られています。
著者独自の解説がユーモアたっぷりで面白いのも魅力です。
第6位『あっという間に人は死ぬから』佐藤舞(サトマイ)
タイトル | 『あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の倒し方』 |
著者 | 佐藤舞(サトマイ) |
出版社 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年7月12日 |
ページ数 | 312ページ |
キャッチーなタイトルに目を引く装丁で話題となりました。
著者の佐藤舞さんは、データ分析や活用コンサルタントなど、ビジネス統計学の専門家です。
自身のYouTubeチャンネル「謎解き統計学|サトマイ」では、確率や統計を用いて世の中の謎を解く「リアル謎解き」として人気があります。
統計学という専門性を活かしつつ、分かりやすい解説が人気の理由です。
本書は、時間の使い方と人生の充実をテーマに、時間をムダにする原因を探求し、効率的な時間の使い方や充実した人生の送り方を提案しています。
第7位『移動する人はうまくいく』長倉顕太
タイトル | 『移動する人はうまくいく』 |
著者 | 長倉顕太 |
出版社 | スバル舎 |
発売日 | 2024年4月11日 |
ページ数 | 216ページ |
『移動する人はうまくいく』の著者の長倉顕太さんは、編集者を経たのち独立、ハワイを拠点にして幅広く活躍されています。
定住や安定の人生を抜け出し、移動体質になることで、行動力や継続力が上がり人生が豊かになる方法が紹介されています。
即レス、即イエス、即報告など、移動体質を作るアクションプランなど実用的な内容も解説されています。
第8位『イシューからはじめよ[改訂版]』安宅和人
タイトル | 『イシューからはじめよ[改訂版]』 |
著者 | 安宅和人 |
出版社 | 英治出版 |
発売日 | 2024年9月22日 |
ページ数 | 272ページ |
『イシューからはじめよ』は2010年に刊行されて以降、累計発行部数が58万部超えのベストセラーで、知的生産のバイブルとして支持され続けています。
そんなロングセラーの改訂版が14年の年月を経て、新たに刊行されました。
改訂版では、一部事例の差し替えほか「問題解決の2つの型(コラム)」や「なぜ今『イシューからはじめよ』なのか」など24ページ増量されています。
第9位『19歳までに手に入れる 7つの武器』樺沢紫苑
タイトル | 『19歳までに手に入れる 7つの武器』 |
著者 | 樺沢紫苑 |
出版社 | 幻冬舎 |
発売日 | 2024年6月5日 |
ページ数 | 312ページ |
精神科医でもある著者の樺沢紫苑さんは、現代社会では以下の「7つの武器」を磨くことの重要性が記されています。
- 整える力
- レジリエンス
- コントロール力
- つながる力
- 読解力
- 好奇心
- アウトプット力
タイトルに「19歳」とあるように、7つの武器は、社会に出るまでに身に付けて欲しい能力であり、これから社会人になる10代に特におすすめです。
第10位『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』今井孝
タイトル | 『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』 |
著者 | 今井孝 |
出版社 | すばる舎 |
発売日 | 2024年6月24日 |
ページ数 | 256ページ |
著者は株式会社キャリッジウェイ・コンサルティング代表取締役の今井孝さんです。
コンサルタントとして多くの起業家を成功に導いてきた経験を基に、人生の幸福度を上げるための時間の使い方が解説されています。
充実した1日を過ごすためには、24時間全てではなくたった2時間の「最高のひととき」があれば充分と提言しています。
時短やタイパ、効率化に疲れた現代人に向けた、新しいアプローチが特徴で、いつも幸せに過ごすための時間との付き合い方を考え直したいと思える一冊です。
部門賞

「読者が選ぶビジネス書グランプリ」には、総合ランキングの他に6つの部門別ランキングも設けられています。
自身の仕事に役立ちそうなカテゴリーはもちろん、興味や必要性に応じて専門的なビジネス書を見つけることが可能です。
各部門の受賞作品は以下の通りです。
部門 | タイトル | 著者 |
イノベーション部門 | 『イシューからはじめよ[改訂版]』 | 安宅和人 |
マネジメント部門 | 『部下をもったらいちばん最初に読む本』 | 橋本拓也 |
経済・マネー部門 | 『となりの億万長者が17時になったらやっていること』 | 嶋村吉洋 |
自己啓発部門 | 『あっという間に人は死ぬから』 | 佐藤舞(サトマイ) |
リベラルアーツ部門 | 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 | 三宅香帆 |
ビジネス実務部門 | 『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』 | 今井孝 |
部門ごとにベスト5まで選定されているので、全部門の作品をご紹介していきます。
イノベーション部門

第1位『イシューからはじめよ[改訂版]』安宅和人
イノベーションを含む様々な知的財産活動の基盤となる思考法を提供しています。
第2位『19歳までに手に入れる 7つの武器』樺沢紫苑
生きるために必要な7つのポイント。
これから社会人になる10代に特におすすめの1冊です。
第3位『ドイツ人のすごい働き方』西村栄基
日本の3倍休んでいるのに成果は1.5倍というドイツ人の働き方の秘密に焦点を当てた書籍です。
第4位『ユニクロ』杉本貴司
無気力だった柳井青年が「ユニクロ」を誕生するまでに悪戦苦闘した物語が描かれています。
日経新聞の編集委員による取材によるもの。
第5位『頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方』橋本大也
ChatGPTとCopilotの具体的な使用方法を、初心者にも分かりやすく解説しています。
生成AIを「頭でっかち」「世間知らずの新入社員」に例え、賢く使う方法を紹介しているのも面白いポイントです。
マネジメント部門

近年、チームの生産性やモチベーション管理のスキルが必要で、マネジメント力は重要視されています。
第1位『部下をもったらいちばん最初に読む本』橋本拓也
総合グランプリに選ばれた本書は、マネジメント部門でも1位に輝きました!
「選択理論心理学」に基づいたマネジメント方法は、部下を持つビジネスパーソンにおすすめです。
第2位『ドンキはみんなが好き勝手に働いたら2兆円企業になりました』吉田直樹、森谷健史、宮永充晃
ドン・キホーテは2024年6月期に売上高2兆円を達成し、日本の小売業界で飛躍し続けています。
顧客優先主義、迅速なPDCA、権限委譲など、型破りな独自の経営手法や成長戦略は必読です。
第3位『経営中毒』徳谷智史
エッグフォワード代表の徳谷智史が、1000社以上の企業変革支援から得た知見をまとめた経営書です。
経営者の孤独や苦悩、そして経営の醍醐味を赤裸々に語り、「社長はつらい、だから楽しい」という経営の中毒性を表現しています。
第4位『チームレジリエンス』池田めぐみ、安斎勇樹
チームレジリエンスの3つのステップの陥りやすい罠とポイントに着目し、個人レジリエンスに逃げず、どこまでも強くなるチーム作りについて解説しています。
特別賞のグロービス経営大学院賞とのダブル受賞の快挙となりました。
第5位『営業の科学』高橋浩一
4万人以上の営業を支援してきた著者が、営業1万人とお客様1万人の調査を基に、営業における「急所」を科学的に解明した本です。
「がんばっているのに売れない」という悩みを持つ営業職の人々に向けて、ムダな努力や根拠のない指導を排除し、科学的アプローチを提案しています。
経済・マネー部門

経済・マネー部門の受賞作品をご紹介します。
第1位『となりの億万長者が17時になったらやっていること』嶋村吉洋
億万長者に共通する「お金の成功術」を紹介しています。
17時以降の時間を戦略的に活用する方法、価値観の合う仲間を見つけるコツ、信頼を築くための「ギブの精神」の実践方法などが具体的に解説されています。
第2位『改訂版 本当の自由を手に入れるお金の大学』両@リベ大学長
ベストセラーの旧版『本当の自由を手に入れるお金の大学』の改訂版です。
著者は両@リベ大学長「日本一自由な会社」の社長で、生きていくために必要なお金の知識や、自由な生活について分かりやすく解説されています。
第3位『働く君に伝えたい「お金」の教養』出口治明
ライフネット生命の会長・出口治明さんがビジネスパーソンに向けたお金の入門書。
「知る、使い方、貯め方、増やし方、稼ぎ方」の5つの要素をお金の原理原則とし、解説しています。
第4位『がんになってわかったお金と人生の本質』山崎元
経済評論家の山崎元さんが食道がんと闘いながら執筆した遺作です。
がんの現実と予防の重要性、がん保険の必要性、情報や持ち物の整理、お金と人生の本質について、著者自身の経験を踏まえた洞察が記されています。
第5位『転換の時代を生き抜く投資の教科書』後藤達也
元日経新聞記者で経済ジャーナリストの後藤達也さんが、現代のビジネスパーソンに必要な株式市場や経済の仕組みの最新知識を解説しています。
新NISA、株高、円安、インフレなど、お金を取り巻く環境の変化に対応するための情報が盛り込まれています。
自己啓発部門

第1位『『あっという間に人は死ぬから』』佐藤舞(サトマイ)
統計学の視点から「時間がない」「人生が充実していない」という現代人の悩みを分析し、解決策を提示する自己啓発書です。
第2位『移動する人はうまくいく』長倉顕太
環境を切り替える力である「移動力」を通じて、「考えてばかりで動けない」状態を解消する方法を解説しています。
第3位『君はなぜ働くのか』永松茂久
「やりたいことが分からない」と、無駄に焦ってしまう方に向けた働き方論です。
第4位『今さら聞けない 睡眠の超基本』柳沢正史(監修)
睡眠研究の第一人者による最新の睡眠科学を、イラストや図解を交えてわかりやすく解説した本です。
寝ている間の睡眠の不思議から睡眠不足解消法、快眠のための寝姿勢、ぐっすり眠るための環境整備まで幅広く紹介しています。
第5位『とにかく休め!』Testosterone
筋トレによるストレスのない生活を発信しているマッチョ社長による元気の出る書籍です。
SNS疲れや将来の不安、メンタル不安など、超ストレス社会にぴったりの1冊になること間違いなし!
リベラルアーツ部門

第1位『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆
働き始めると本が読めなくなる現象を分析し、その原因を探る画期的な論点です。
日本人の労働と読書の歴史を明治時代から現代まで辿りながら、現代社会の構造を働かざるを得ない状況に追い込んでいることを明らかにしています。
第2位『自分とか、ないから。』しんめいP(著)、鎌田東二(監修)
有名な東洋哲学者7人(ブッタ、龍樹、老子、荘子、達麿、親鸞、空海)の思想を、ポップな語り口で語られています。
第3位『世界の一流は「休日」に何をしているのか』越川慎司
日本のビジネスパーソンが休日を単なる「休息」として捉えがちな一方で、世界のエリートたちは休日を「エネルギーのチャージ」と「知的エネルギーの蓄積」の時間として活用している?
日本人の休日の使い方の問題点を指摘し、世界の一流エグゼクティブたちの休日の過ごし方を紹介しています。
第4位『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』今井むつみ
今井むつみ氏による認知科学の視点からコミュニケーションの問題を解説した書籍です。
本書は、日常生活やビジネスシーンでのコミュニケーションの悩みに対して、認知科学の知見を活用した実践的なアドバイスを解説しています。
第5位『論理的思考とは何か』渡邉雅子
本書は、論理的思考が世界共通ではないという前提に立ち、思考の目的に応じた適切な思考法を選択する重要性を説いています。
論理学、レトリック、科学、哲学の推論パターンを比較し、経済、政治、法技術、社会の四つの領域における思考法の違いを解説しているのが特徴です。
ビジネス実務部門

第1位『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』今井孝
幸せな1日は、たった2時間の「最高のひととき」でできている?
本書は、忙しい現代人に向けて、たった2時間の有効活用で人生を豊かにする方法を提案しています。
具体的な方法や考え方、著者自身の経験に基づいたエピソードが数多く紹介され、読者に実践的なアドバイスを提供しています。
第2位『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』下間都代子
著者の下間都代子さんは元FM802アナウンサーで、フリーアナウンサーおよびナレーターで、声と話し方の指導も行っています。
特に阪急電車や京阪電車の車内放送など、関西では有名な方。
話す際のトーンやボリューム、テンポなどの重要性や、相手の話の内容によって相槌の声色を変えるなど実践的な内容を解説しています。
第3位『タピオカ屋はどこへいったのか?』菅原由一
一時期ブームとなったタピオカ店を例に、ビジネスの仕組みを解説しています。
流行や社会変化をビジネスに活かす方法、集客テクニック、価格設定の戦略、消費者心理の理解、利益率向上の裏技、立地選びの秘訣など、ビジネスに不可欠な要素を幅広く網羅しています。
第4位『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』野村裕之
本書は、論理的思考力を鍛えるための67の知的トレーニング問題を提供しています。
Google、Microsoftなどの入社試験でも出題されるような問題を通じて、「論理的思考、批判思考、水平思考、俯瞰思考、多面的思考」の5つの思考力を養うことができます。
各問題には難易度が設定されており、読者は段階的に思考力を向上させられるのもポイントです。
第5位『賢い人のとにかく伝わる説明100式』深谷百合子
日々ビジネスパーソンが直面する説明の仕方の課題について、100の実践的なテクニックを解説しています。
説明力を向上したり、仕事の効率アップや職場でのコミュニケーション改善をしたい方におすすめです。
特別賞
今年は「ビジネス書グランプリ」10周年を記念した特別賞として、「10年を彩るビジネス書」が設けられました。
10年を彩るビジネス書『学びを結果に変えるアウトプット大全』樺沢紫苑
「特別賞 10年を彩るビジネス書」は、樺沢紫苑さんの『学びを結果に変えるアウトプット大全』が受賞しました。
「日本一アウトプットする精神科医」として知られる、著者の樺沢紫苑さん。
以下のようなアウトプットを継続しているというから驚きです。
- 毎日3時間以上の執筆を11年
- メルマガ毎日発行13年
- YouTube毎日更新5年
- 年2〜3冊の本の出版10年以上
- セミナー毎月2回以上
インプットするだけではなくアウトプットをすることで自己成長に繋がることが分かる名著です。
グロービス経営大学院賞『チームレジリエンス』池田めぐみ、安斎勇樹
グロービス経営大学院賞を受賞したのは、『チームレジリエンス 困難と不確実性に強いチームのつくり方』です。
池田めぐみさんと安斎勇樹さんの共著で、変化の激しい時代におけるチームの適応力と成長に焦点を当てています。
歴代のグランプリ受賞作
2016年〜2024年までの、歴代のグランプリは以下の通りです。
年 | タイトル | 著者 |
2024年 | 『きみのお金は誰のため』 | 田内学 |
2023年 | 『ずるい仕事術』 | 佐久間宣行 |
2022年 | 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』 | 藤尾秀昭(監修) |
2021年 | 『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』 | 安宅和人 |
2020年 | 『FACTFULNESS』 | ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド |
2019年 | 『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』 | スコット・ギャロウェイ |
2018年 | 『革命のファンファーレ』 | 西野亮廣 |
2017年 | 『ライフ・シフト』 | リンダ・グラットンアンドリュー・スコット |
2016年 | 『イーロン・マスク未来を創る男』 | アシュリー・バンス |
ビジネス書を読むのにおすすめの電子書籍サービスは?
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特におすすめの読む方法は以下の3つです。
- 読み放題で読む
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この記事では「読者が選ぶビジネス書グランプリ2025」にランクインしたビジネス書をご紹介してきました。
総合グランプリはもちろん、部門ごとのランキングもあるので、興味のある分野で選ぶのもおすすめです。
また、電子書籍サービスを活用し、お好みに合った読み方で楽しんで頂けるような参考になれば幸いです。